SRな自分時間 [バイクネタ]
「世界一速いバイクではなく、世界一楽しいバイクをつくりたい」。
以前、オートバイ雑誌か何かのインタビューで
ヤマハ発動機のエンジニアがそう語っていたが、
今こうしてSRを走らせていると、
それが単なる理想ではなく、
しっかりとカタチにされていることを実感できる。
人車一体の走りに酔いしれ、
今日も日暮れまで走り続けてしまった。
トコトコ走るのんびりバイクというイメージがあるが、
約一か月間、行動を共にして来て
単なる懐古趣味の“のんびりバイク”ではないことを改めて知った。
“ライダーをその気にさせる”媚薬と言おうか
バイクを操る快感を40kmから80kmの常用域で堪能できるのだ。
それは、シングルの鼓動を楽しむとか、風を感じるとかそういった類のものでなく、
ライディングを純然たるスポーツとして愉しむ快感である。
腰から力を抜き、大腿部の力加減でラインをトレースする醍醐味!
身体を積極的に動かし重心移動で曲がる面白さを
これほど味わえるバイクってなかなか無いのではないだろうか?
また、アクセル開度にじんわりと応えてくれるエンジンが、
若い頃より少々鈍った今の僕の反射神経にはちょうどいい。
右手の動きにすぐさま応えるのではなく、じわぁ~と反応する“間”。
馬を進める時「よし、行こう!」と両足で馬の腹を叩くと、
乗り手の意思が馬に伝わり駆けはじめる。
そんな人と馬の会話のなかにある“間”に近いものを感じる。
そう考えていくと、SRは、馬に近いのかもしれない。
だが、いつもいつも意のままに操れるほど安易ではない。
気を抜くと、とんだしっぺ返しに合う従順ならざる面も持っている。
昔のSRに比べれば格段に扱いやすくなっているが、
バイクまかせで、スイスイ曲がる現代のバイクのような優しさは持ち合わせていない。
SRは、乗れば乗るほど奥が深い。
30年以上愛され続けてきた魅力の片鱗が少しずつ見えてきた。
多動Manさん こんばんは
いろんなバイクを知り、ご自分をご存じだからこその
SRさんの分析だと、感心しながら読ませていただきましたよ☆
>人車一体
うんうんわかり安い
この言葉って「車」の部分を変えたら、なかなか色々に
応用できそうで、もらい・・・です(笑)
話を戻しますが、30年選手なんですね☆
多動Manさんにふさわしい相棒ですね♪^^;
by スマイル (2011-02-20 22:14)
スマイルさん こんばんは コメントありがとうございます。
こんなマニアックなレポートを読んでいただき、感謝感激です。
今日はSRに心底酔いしれてしまい、
我を忘れてキーボード叩いちゃいました。
自己満足&自己陶酔な世界にお付き合いいただき、痛み入ります。
by 多動Man (2011-02-20 23:27)
私は○十年、バイクに乗っておりません。
当時はアクセルに反応した加速が魅力でしたが、今は自分の足になかなか思うような加速が出来ていない自転車に悩んでおります(笑)
多動Manさんが羨ましいです。
by charingo (2011-02-20 23:57)
charingoさん こんばんは コメントありがとうございます。
僕は、悲しいほど自分の足の加速がさらに衰え、
右手の動き一つで視界が変わるバイクに戻ってしまいました。
開けてはいけないパンドラの箱。
青春の残像を追いかける自分をなかなか止められません。
by 多動Man (2011-02-21 00:15)
はじめまして。
その昔SR400に乗ってました。
多動Manさんの操作時の記事を読んでいたら
乗っていた頃が懐かしくなってきます。
乗り手との対話ができる数少ないバイクだと思いますね。
これからもよろしくおねがいします。
by ANIKI (2011-02-22 07:48)
ANIKIさん お立ち寄り&コメントありがとうございます。
SRに共感していただき、嬉しい限りです。
おっしゃるとおり“乗り手との対話”が楽しくて楽しくて、
40半ばを過ぎて、また若造のように乗り回しております。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
by 多動Man (2011-02-22 11:17)