季節外れの紅葉 [四季の劇場]
暖流黒潮に乗ってやってくる暖かい空気に包まれ、
真冬でも小春日和のような日々が続く南房総。
まさしく季節外れのオンパレード。
上の写真は、12月10日に奥養老の粟又周辺で撮ったものですが、
ご覧のとおり、紅葉に染まるモミジだけでなく紫陽花まで咲いておりました。
渓流沿いも美しく、赤、朱、黄がとても鮮やか。
蓼科 印象派 [四季の劇場]
秋も深まり、奥蓼科・御射鹿池は、今、黄に紅に染まっています。
絵画の中に身を置いているような錯覚を覚えるほどの美しさ。
東山魁夷の「緑響く」の舞台として、シャープ・アクオスのCFでオンエアされ、
一躍有名になってしまい、休日になると池沿いの道は、路駐のクルマがズラリ行列。
朝早起きして出張先の宿から出向いてみると
いつもの静寂さを取り戻していました。
山に登った翌日は海へ行こう [四季の劇場]
梅雨の合間を狙って、一昨日、南アルプスの最北端・入笠山へ登ってきました。
入笠山は標高1955mと手頃であり、
富士見パノラマスリゾートのゴンドラリフト(通年運転中)を使えば、
ゴンドラ山頂駅から1時間少々で頂上に立つことができる。
標高差は300mほどなので、低山ハイキングの感覚で
標高2,000m級の爽快感が味わえるのです。
登山ルートには、スズランやクリンソウなどが咲く入笠湿原もあり
山野草愛好家の目を楽しませてくれます。
そして頂上は、
南アルプスや八ケ岳のマウンテンビューが広がり、
素晴らしいの一言。甲斐駒ケ岳の山頂が眼前に迫る!
ゴンドラ&徒歩1時間で、こんなダイナミックな山岳風景が楽しめてしまう
入笠山は、自分のようなズボラなネイチャーファンにとって救世主のような山。
千葉駅午前6時37分発のあずさで来て、
昼前に頂上に立つことができるのだからスゴい!
そして、夕刻のあずさで千葉へ帰宅し、
昨日は、南房総/安房鴨川の前原海岸へ。
山に登った次の日はやっぱり海!このギャップが面白いのです。
しかも、太平洋岸は、一昨日の晴天がウソのような梅雨空。
両極端とも言えるこの違い!
たった二日間で、すごい長旅ができたような感覚です。
前原海岸は、サーフィンのメッカだけあり、
本場ハワイの味が楽しめるランチワゴンが!!
毎年冬にハワイへ出掛け、プレートランチを食べ歩いている
サーファーがシェフを務める“グリグリワゴン”。
鴨川でサーフィンの世界選手権があった時、
ハワイから遠征してきたプロサーファ−が絶賛したという
地元では名の知られた店である。
ロコモコをはじめ、照り焼きチキンなどメニューも豊富。
初めてなので、シェフおまかせのランチプレートを注文した。
ヤシの木陰で、太平洋を見ながらランチプレート!
梅雨空も雨季の南太平洋のアイランドリゾートに居ると思えば悪くない。
それにしても日本は素晴らしい、
たった二日で高原と太平洋が楽しめるのだから。
飛行機などの飛び道具なしというのもポイント高いです。
さて明日は、どこへ行こうかなぁ?
山の呼び声 [四季の劇場]
梅雨入り前に、新緑の森を撮っておこうと八ヶ岳の西山麓へ行ってきました。
目の覚めるような萌える緑、森の向こうに悠然と佇む八ヶ岳連峰。
この季節には、この季節にしか出逢えない風景がたくさんあります。
標高約1,300m、森の中には満開のレンゲツツジが点在、
緑と朱のコントラストがとても鮮やか。
湖畔では、
したたるような緑の森に、さりげなく彩りを添えていました。
硫黄成分を含む水を湛える池では、エメラルドグリーンの水面が広がり、
森の緑をさらに強調。絵画のような風景に、心が吸い込まれます。
八ヶ岳へ向けさらに歩を進めていくと、阿弥陀岳(写真中央)が眼前に迫り東側の赤岳は姿を隠す。
こうして八ヶ岳と対峙していると、自然界のパワーにただただ圧倒される。
人の思惑、社会の動向、未来の行方…。人が主役の世界では重要なことも、
自然が主役の森の中では、それほど重要なことではないように思えてきます。
ありのままの自然に身を委ね、心をリセットするのもいいかもしれません。
森の撮影は、刻一刻と変化する自然の表情を追いかけるため食事の時間がなかなか取れず、
ウィーダーなどの補給食でカロリーを補給するのがやっと。
日没後、人里へ下りて来て食べたそばは、旨かったですね。
自家栽培した蕎麦の実を、石臼挽きした手打ち蕎麦は、
スルスルと喉に吸い込まれていく滑らかな喉ごしはもちろん、
口に広がる蕎麦の香りの余韻が素晴らしい!
挽きたて、打ちたて、茹でたての“三本たて”にこだわった蕎麦は絶品でした。
さて、いよいよジメジメ・シトシトの梅雨に入りました。
清々しい初夏の高原を胸に、スカッと晴れわたる夏の到来を待つとしますか…。